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とっておきの写真の2

2013年6月10日 by キヨタカ

昨日、自分の「とっておきの写真」について述べた。
 
「自分が最高の輝きを放っている瞬間の写真」を祭壇に飾るという事だが、人によっては「最低の瞬間の自分」を飾るという事が役立つ場合もある。
 
一番有名なのが、徳川家康の三方原戦役画像だろう。
 
447pxmikatagaharasenekizou_2三方原で起きた武田信玄との戦いに由来した、肖像画だ。
 
家康が生涯で唯一の負け戦を忘れず、心のおごりを戒める為に敗戦で憔悴しきった自分の姿をわざわざ絵師を招いて描かせたという。
 
そして生涯手元に置き、手放す事はなかったそうだ。
 
「最高の自分」を受け入れることは比較的容易だが、「最低の自分」を直面してそれを超えて行く事は容易ではない。
 
本当の自分とは、「最高」と「最低」を離れたところにある。
 
「死」と向き合う事が日常だった戦国の武将達は、自ずと達観した境地が目覚めていた様に感じる。
 
 
実は、私にもこれと似た様な「最低に落ち込んだ時の写真」がある。
 
学生時代に諸般の事情で一切の夢が破れて、一年間引き蘢り状態だった時に撮られた写真だ。 
 
とてもブログにアップ出来る写真ではないが、不思議な事にそれを見ると妙に慰められた。
 
写真を撮られた時は、「こんな人生を生きていても無意味だ!」と、とことん追いつめられた。
 
ところが数年後にその写真を見ると、とことん追いつめられていた当時の自分をとても愛おしく感じるのである。
 
ただそっと寄り添って、「それでも大丈夫なんだよ!」と囁きたい気持ちになる。
 
だからずっと手元に置いておいた。
 
家康とはその意味合いがかなり違うけれども、なかなかに味わい深いものがある。
 
だからもし今これ以上にないほど落ち込んでいたら、ぜひそのままの自分の写真を撮っておくと良い。
 
それもまた、とても貴重な「とっておきの写真」となるだろう。

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はあー、なるほど!

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