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新カンブリア爆発

2018年3月9日(金) by キヨタカ

最近のAI(人工知能)は、驚く程進化しているという。

囲碁や将棋の世界で、世界のトッププロがAIに負けて世間を賑わせてから数年が経過。

それからもAI技術は数ヶ月単位で飛躍的に進歩し続け、今ではAIに挑もうとするプロすらいないらしい。

その大きな要因が、ディープラーニングによる画像認識の精度が向上した結果だそう。

 
確かに凄いらしいけれども、それがどの程度社会的インパクトを与えるものなのか、調べてみてもあまりピンと来なかった。
 
ところが先日、AI研究の第一人者松尾豊氏の説明を知り、ようやく腑に落ちた。
 
彼の説明を要約すると…
 
AIに『目』が誕生し、それが機械に組み込まれる事になった。
 
それはちょうど、生物に『目』が誕生し進化が一気に加速した地球史上の「カンブリア爆発」に相当すると言う。
 
(↓松尾豊氏の説)

ディープラーニングがもたらした成果を一言でいえば、「目」の誕生だ。
 
これは、地球史上の「カンブリア爆発」に相当する。
 
5億4,200万年前から5億3,000万年前という非常に短い期間に、生物の多様性が急激に増加した。
 
その理由として考えられているのが、アンドリュー・パーカー氏の「光スイッチ説」だ。
 
この時期に生物が目を持ったことにより、生物は捕食の確率を上げ、捕食される側は逃げる方法を進化させるなど、生きる戦略が多様化したことで、生物の多様性も向上したという説だ。
 
同じことが、機械・ロボットの分野でも起こっている。
 
今までの機械やロボットには「目」がなかった。
 
カメラは所詮「網膜」にすぎない。
 
網膜に映った画像を処理する「視覚野」があって初めて、目は視角として機能する。
 
ディープラーニングは、この視覚野に相当する。
 
 
AIがここまで凄いとなると、2045年のシンギュラリティーを待たずして、AIは人類を越えるのは間違いあるまい。
 
数々のSF映画で描かれる通り、やがて人類はAIに支配されてしまうのか?
 
人間の五感に相当する感覚技術は、既に遥かに人類を上回っている。
 
五感を認識しそれを適切に判断する機能もAIが凌駕するとしたら、もはや人類はAIに太刀打ち出来ない。
 
 
しかし、絶対にAIでは太刀打ち出来ない唯一の認識能力が人類にはある。
 
それこそが、『認識そのものを認識する』能力であり、『内なる目』の誕生だ。
 
今までは、仏陀やイエス等、人類のごく例外にしか起こらなかったけれども…
 
まもなく、我々一般の人々がごく当たり前にその能力に目覚める日が訪れるだろう。
 
もしそれが起こらなかったら、AIの奴隷となるしか人類の生き残る道はあるまい。
 
なにしろ、外側の対象物に対する認識に関しては、AIと競争する事すら愚かな時代に入っているからだ。
 
『内なる目』の誕生こそが、人類存亡の鍵だと言える。
 
人類史上の『新カンブリア爆発』こそ、起こるべき次の進化だ。
 

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